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映画 フラグタイム

12 /15 2019
映画 フラグタイム
・公開日 2019年11月22日
・監督 佐藤卓哉

公開から4週連続で4回観に行くくらいには好きになりました。
監督の前作「あさがおと加瀬さん」が良かっただけにかなり期待値を上げて観に行きましたが前作に勝るとも劣らない”2人の特別な関係”が丁寧に描かれた素晴らしい百合映画でした。

”3分間だけ時間を止められる能力を持つ人見知りの高校生 森谷美鈴。時間を止めたある日、同級生でも縁のないカースト上位の美少女 村上遥のスカートを出来心で覗いたがなぜか彼女には時間停止の力が効かずに秘密がばれてしまう。
お詫びとして遥のお願いを聞いていくうちに、美鈴は彼女に惹かれていくが…”。

3分間だけ、世界が停止した中で2人が特別な時間を過ごすというシュチエーションだけで美しすぎて見ている間は観葉植物になっていました。

廊下の床に寝転ぶ、テスト中に制服を脱ぐ、落書きをする超常の力が目の前にあっても遥の願い、やりたいことは他愛のないものばかりでそれでもその時間は目が眩むほど煌めいていました。

ただ遥が今の村上遥になるのに至った道程というのがかなり凄絶で、空っぽ故にそんな他愛のないことくらいしかできない、しかもその3分ですら美鈴の期待に応えている節もあってと、1回目に見たときはなんて事のない所でも2回目に見るのでは同じシーンでもかなり印象が違いました。

美鈴の能力が力を失っていくのと同時に、2人の世界も崩れていくことになりますが、動き出した世界の中でも2人の絆が繋がっていく未来が見える終わりでエンドロールの所では尊さのあまり放心していました。百合云々関係なく廊下の告白シーン、遥が救済されるあの瞬間の美しさは得も言われぬものがありました。

美しいOP、海や公園の場面が心情に合わせて挿入される演出アニメ映画としても丁寧に作られた上質な作品だと思います。
あと序盤の時間停止の所で無音になって、映画館が数十秒完全な静寂に包まれる緊張感は凄かったです。
そして美鈴1人の停止したはずの世界で、突如遥が口を開き「それは刹那の夢だが…」。
流れ出す音楽、OPと序盤もうそれだけで胸を揺さぶられて映画館でこの映画が見れて良かったと思いました。

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コタン

19年12月15日開始