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音楽 phracta / pYcho・ゲーム 深沢豊 / 忘れものと落とし物

音楽
07 /03 2021
スクリーンショット 210703
忘れものと落とし物
・1997年/2005年
・Created by 深沢豊

原案はなんと20年以上前とのことで昔はゲームセンターの1プレイが50円だったんですね。自分が遊んだのは2005年のwindows版でそれでも15年以上前の作品ですが、時間を経た今でも内容の色褪せないインタラクティブなゲームノベルで2時間ちょいのボリュームながらとても楽しめました。ノベルゲームでプレイヤー名の入力を求めるなんて珍しいと思ったら最後まで読んでそういうことかと心が揺れました。
4月1日、春休みを過ごす少年の何気ない日常が綴られた日記を読むことでスタートする「僕」とゲームセンターで出会った「彼女」、2人の世界が交錯して収束する4月30日までの1か月を描いたノベルゲーム。Insert Coin、50円玉を投入してクレジットがカウントされ始まるゲーム画面、薄暗いゲームセンターの中で筐体の画面がほのかに輝く情景が浮かぶどことなく暗い心地よさと「彼女」の持つ暗部が見え隠れする4月前半、一転して物語が急展開し「僕」と「彼女」の世界にメスが入りサスペンス的な面白さと切なさが入り交じる怒涛の4月後半、小説ではなくノベルゲームだからこそ体験できる演出も相まって非常に楽しめました。「僕」が「彼女」と出会って忘れものを見つける、振り返ってみればただそれだけの素敵な物語でした。


・2021年

忘れものと落とし物をプレイしていて思い浮かんだのがこの作品でエモーショナルなチップチューンが奏でる音色が心地よい最近お気に入りの作品。抒情的な語りから始まるTrack1からピコーンという起動音で幕を開けるドットのキャラクターが跳ねる様子が目に浮かぶTrack2/Steam Girls' Riotや聴きなれたジングルに中国語らしきフレーズのループが心地よいTrack5/Yuan-Zhou-Lu、深夜コインランドリーで回転する服を眺めて脱力しながら聴きたいTrack6/Midnight Laundry Machine、そしてラストを飾る唯一のボーカル楽曲はゲーム世界を想起させる歌詞と素朴なチップチューンの響きでピクセルの夜空が視界に広がる好曲。今週の天気にぴったりなジャケの前作Phyrも良い作品でTrack8/Ray in the Blue (Degistalgia Remix)は憂鬱な曇り空を透かして青空が見えるストリングスとフックの切ないハミングが清涼に響くこちらも素敵な曲です。

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コタン

19年12月15日開始