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読了 6/7~6/13

読了
06 /13 2021
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・三体Ⅱ 黒暗森林 下~三体Ⅲ 死神永生 上下
あまりにも面白くて止め時が見つからず艦これのE5もFGOの6章も放置して残りの1200ページを一気読み。2部下巻の異星文明に蹂躙されるカタルシス、地球という精神の錨を失った人類が〈負文明〉に堕ちる様は読んでいて脳汁が止まらず興奮しっぱなしでした。そして大きなカタルシスとは裏腹に2部の主人公であり最後に残った面壁人羅輯と三体人の対話による静かな、しかし万感の思いがこみ上げてくる決着。3部作の中でも特に面白いと言われている前評判通り圧倒的エンタメでした。ここまで来て3部では何が描かれているのか想像もつかないままページを繰りましたが、2部のスケールを遥かに超えて太陽系に訪れる驚愕の結末、更には一つの宇宙の始まりから終わりまでの壮大な旅路が広がるこちらの想像力が最後まで追いつかない超大作になっていて本当に凄いものを読んだなぁと読後の今虚脱感に浸っています。訳者あとがきでも触れられてましたがまさか最後にしてセカイ系の残り香が味わえるとは思わず。SFとしてはもちろん様々なメタファーに満ちた雲天明のおとぎ話等、語られる物語の何もかもが面白い作者の天才的な力量に打ちのめされる幸せな読書時間でした。
宇宙文明の全体像を猜疑連鎖による暗黒森林論(異文明の発見=見即滅)で表現する三体の物語が中国はもちろんアメリカ、日本、全世界でベストセラーになったということは少なからずの人が空を見上げた時に思う宇宙への見方が変わったんだなと思うと(もちろん暗黒森林論はフィクションですが)複雑な気持ちになりますね。

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・映画大好きポンポさん
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
特典漫画コンプ、前週より人が増えて今週自分が見た回はほぼ満席。2週目だけどポンポさんの「君の映画、大好きだぞ」、でやはり涙腺崩壊。特典の漫画でポンポさんの足音について触れられてたけど映画でもちゃんと再現されていたりと1週目で見きれなかった所がたくさん出てきて楽しめました。BDは絶対買うとして3回目も時間があれば行きたいなぁ。その後はガンダム好きの前職先輩のお誘いで閃光のハサウェイ鑑賞。ユニコーンもナラティブも観てないけど逆シャア観てれば大丈夫と言われた通り、浅いガンダム知識でも普通に楽しめました。ペーネロペーのカメラを通してクスィーガンダムがカプセルから出てくるときの緊迫感、ファンネルミサイルが乱舞するガンダム同士の戦いはハイクオリティなCGによる超リッチな画作りで圧巻。メッサ―がダパオを襲撃する市街戦のシークエンスも凄くて、ちょっとした戦闘の余波で水栓が溶け破片が降り注ぎなぎ倒される人々とモビルスーツの対比が圧倒的でパイロット目線ではない外から見た時の人型兵器の巨大さと重量感を存分に堪能できました。そしてヒロインのギギ、蠱惑的な上田麗奈ボイスの威力も相まって傾国美女というかもの凄い存在感があって観終わった後の先輩への感想第一声が「ギギめちゃくちゃ可愛かった!」笑。
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入場特典は歴代ガンダム作品のフィルム。開けたら険しい顔した女の人が出てきて誰か聴いたところ「ああこの子はカイ・シデンの恋人、スパイなんだよ」と一瞥後に即答されてガンダムパイセンの凄さに内心で敬礼。

読了 6/1~6/6

読了
06 /06 2021
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〇魔王の娘からは逃れられない2
〇三体Ⅱ 黒暗森林 上
〇ふたりぼっちのオタサー姫2
〇ひげを剃る。そして女子高生を拾う5

三体Ⅱ 黒暗森林 上。下巻は半分くらいまで読了。三体人の艦隊が太陽系に到達する400年のリミットを前に人類の反抗計画が立ち上がりどんどん面白くなってきてしまい一気読み。これ完結する前に手を出さなくて本当に良かったです。先の展開が気になって来週続きが読めるようにⅢ巻も注文。
400年という世代を超えた長期戦、思想整備からはじまる宇宙軍の創設計画や4人の面壁者を選出して彼らに地球資源のある程度のリソースを与えて自由に行使させる面壁計画等、長期のスパンでどう異星文明に対抗していくか様々な理論から検証していくのがとても面白かったです。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う5。アニメは面白くなくて早々に見るのを止めたけど本編の方は綺麗に完結。家族や恋人といった境界を踏み越えることはせずにただ半年寄り添い続けるという主人公の独善が最後までブレなかったのは本当に良かったと思います。

読了 5/23~5/30

読了
05 /30 2021
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・晴れ晴れ日和
・悲しい曲の何が悲しいのか 音楽美学と心の哲学
・大砲とスタンプ5~6
・響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌
・響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

悲しい曲の何が悲しいのか 音楽美学と心の哲学。芸術作品に触れた時の美的判断、例えばある絵を見て美しいと感じたりある音楽を聴いて優美だと感じたりというのは主観的なものではなく正誤判断が可能な客観主義的なものだ、というのを起点にピーター・ギヴィーの「音楽はありふれた情動(悲しみも喜びも)を喚起しない」という考えを擁護して悲しい曲の何が悲しいのかについて考える内容。哲学教養ゼロで咀嚼しきれなかった部分はあったもののなんとか読了。音楽に限らずだけど芸術鑑賞には適切な知識と態度が必要なんだなということがよくわかりました。
本屋の音楽本フェアで偶然見つけなかったら多分手に取らなかったけどこういう普段読まないジャンル外の物に触れられるのも本屋に行く楽しみの一つですね。

晴れ晴れ日和。「寮長は料理上手」の吉村佳先生の新作!母親の再婚相手の連れ子は小学2年生。OLの千鶴とイケメン女子小学生るい、そして黒猫のひとつ屋根の下の生活を描く日常物。相手の怒りに寄り添うことができるルイちゃんの性格イケメンぶりに惚れ惚れ。女子グループから外れて行動しているくるみちゃんと軋轢のきっかけを話す5話の公園のシーン、ああいう重たい事情をくるみちゃんが吐露出来たのは相手がルイちゃんだったからなんだろうなあというのが伝わってきて黒猫への独り言も含めて1巻の中でも特に好きな話でした。
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・大砲とスタンプ5~6。戦争だからもちろん民間人も軍人も死ぬときはあっさりと死ぬわけだけど、マルチナ達兵站軍のメイン戦場は前線ではなくオフィスや後方基地、ある種牧歌的な雰囲気すら漂っていてという所で6巻の最後、戦場の理不尽さがいよいよ表出して来ましたね。目の前で行われた民間人の虐殺(一応名目上は匪賊の討伐)、虐殺を指揮した中佐の「これが戦場だ!貴様がくれた銃弾だぞ、誇らしくせえッ!」というセリフが根っからの優良官僚タイプのマルチナがしっかり仕事をこなした結果の一つでもあるというのはきつかったでしょうね…。もちろんマルチナが黙っているわけなく帝国のラドワンスカ大佐からどう協力を取り付けて行動していくのか次巻が気になる所。毎話でてくる法螺兵器群のなかでは「鉄道魚雷ホジャおじさん」がヤケクソ感漂う民兵らしい兵器で凄かったですね笑
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読了 5/16~5/23

読了
05 /23 2021
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・ポストコロナのSF
・大砲とスタンプ1~4
・現実でラブコメできないとだれが決めた?3
・響け!ユーフォニアム2~3
・隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2
・幸福な監視国家中国

ポストコロナのSF。"事実は小説よりも奇なり、なんて冗談じゃない。事実なんて退屈でいいのだ"という池澤会長の序文にはその通りとしか言いようがない、コロナ禍に見舞われた世界でアフターコロナについて想像力を馳せる19編のアンソロジー。錚々たる顔ぶれによる全編書き下ろしの短編は10年後に読んでも面白いだろうけど間違いなく今この時に読むからこそ楽しめる話ばかりで手に取ることができて良かったです。顔面神経を通して自分の表情がマスクにダイレクトに反映されるようになってしまった社会での派遣社員の悲哀を描く伊野孝之/"オネストマスク"や接触対策から全身をコンドームのように覆うスキンを人々が身に付けるようになりスキンを介した五感コンテンツのやり取りで快楽に溶けていく若者を描いた津久井五月"粘膜の接触について"等、コロナで人々が身に付ける物が変化したり接触することへの考え方が変容した行きつく果てを提示する話が印象的でした。エンタメというか自分の好みでは感染対策のために〈接触忌避〉教育を受けて育った少女2人が銭湯の〈バリア水〉の中で指を絡ませ、相手に触れ、恋を知る瑞々しい百合短編、若木未生"熱夏にもわたしたちは"がドンピシャでした。他にも福男レースがeスポーツのようにオンライン競技化され果ては太陽系を飛び出していく柴田勝家/"オンライン福男"やウイルスに敗北しコールドスリープに入った人類の行く末を数千年の壮大なスケールで描く樋口恭介/”愛の夢”等、行き詰った今を軽やかに飛び越えていく素晴らしいアンソロジーでした。
現実でラブコメできないとだれが決めた?3。いつも行くメロンブックスに行ったら売り切れ、しょうがないということでジュンク堂にいったらそこでも売り切れ。そんなに売れてるのか!とダメもとで三省堂に行ったら2冊だけ残っていてなんとか確保。ここまで売れてるとは思わなくてびっくり。現実で"ラブコメ"生活を実現すべく奮闘する耕平の今回のミッションは生徒会選挙。周りに合わせて空気を読んで身を引こうとする庶務の日野先輩を焚きつけるべく、相変らずのほぼストーカーと言ってもいい本職探偵顔負けの情報収集と塩対応の"幼馴染"兼"共犯者"上野原さんの協力でイベントを起こしていくのが爽快。今回はやけにあっさりと大円団でボスヒロインの清里さんが大人しいなと思ったら、今まで主人公が作りあげてきた世界では表に出てこなかったマグマがラスト5ページで噴き出してきて衝撃ががが。
響けユーフォニアム2~3。アニメ2期の話。のぞみぞ事変は文字で追うと希美が全ての中心で回っているみぞれの世界と自身の世界に生きている希美、2人の齟齬がより鮮明に感じられてこれがリズと青い鳥に繋がるんだなと。のぞみが本番前にとっておきのリードを用意して奮起していたりとアニメでは描かれなかった彼女の色々な表情が見れて嬉しかったです。あと麗奈がことあるごとに久美子にボディタッチしまくっていてこの子どんだけ久美子のことが大好きなんだと、大変ごちそうでさまでした。
隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2。糖分が欲しくて1巻も再読。お互いの好意は自覚しつつも1歩1歩ゆっくり距離を詰めて嚙みしめるように教会でのアルバイトや料理、花火大会、様々なイベントを楽しむ2人に存分に癒されました。ヒロインのユイが動揺すると素で母国語が出ちゃうのがまた可愛い。
幸福な監視国家中国。AI化した監視カメラで中国全土を覆う天網工程(都市部)・雪亮工程(農村部)やアリババの信用スコア、これらのテクノロジーが便利さとのトレードオフである程度中国社会で受容されている実態と、より便利さを追求して監視テクノロジーを世界の中でも最も急進的に社会に実装していく中国社会特有の背景と危険性を分かりやすく解説した1冊。

艦これは初めてのE3甲チャレンジ。報酬の水雷戦隊熟練見張り員☆8に惹かれ攻略wikiコメントの今回はヌルいを信じて突撃したけどやはり丙提督はあと一押しの火力が足りず壊化してから10周以上仕留めきれず発狂しそうになりました…。後発組のなにがキツイって装備が足りない→火力や高性能な航空機必須の高難易度に挑みづらい→報酬が手に入らないの悪循環が続いちゃうことなんですよね。最終的には魚雷3積みのFletcherがスナイプして何とか撃破、Fletcherありがとう!掘り頑張っといてよかった。
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火力は弊鎮守府のエースFletcher、江風、時雨。残りはとにかく素で索敵と対空の高い艦で固めてなんとかという感じ。ドラム缶5隻縛りで火力が出せないのが本当にきつかったです。
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新眼鏡重巡娘Northamptonも無事にお出迎えしいざE4と思って攻略サイトを見たら4本ゲージに桃鉄のすごろくみたいなマップが出てきて心が折れそう…。

読了 5/10~5/16

読了
05 /16 2021
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夜明けのふたりごはん。夜勤専門警備員のすばると小説家のほたる、ふとしたきっかけで同居することになった女性二人の完全夜型ライフをめしテロ交えて描く4コマ作品。きららで連載していた「下を向いてあるこう」から日が経たないうちにまた湖西昌先生の作品が読めて嬉しい。晩御飯(夜明けごはん)に朝ラーメンに行ったり、昼食(深夜食)に冷蔵庫の中身を全部ピザ生地にぶちまけて和洋中オールカントリーなピザを焼いたりと昼型生活を送っている人間が夜読むととてつもない空腹に襲われる作品でした。お互いそれとなく支えあう柔らかい雰囲気も良き哉。
魔弾の王と凍漣の雪姫8。異国の王女との間に生まれた庶子ながら魔物の力で死してなお大軍を率いるまでに成りあがったバシュラル、正式な跡継ぎながら女性であることを隠し王子として過ごしてきたレギン、次代の王の座を懸けた2人の争いもいよいよ決着。兵力こそバシュラルの方が上でしたが、ティグル達遊撃隊に北上するレギン軍が合流した結果、主人公一派をはじめジスタートの戦姫が6人に黒騎士ロラン、ザイアン君の飛竜にアスバール国からギネヴィア王女まで援軍に来てとユニーク戦力差がとんでもないことになっていてバシュラルが不憫…。形だけとはいえ後ろ盾のガヌロンは助けるでもなく奪い取った王都で殺戮三昧とこいつは「双剣」の方の世界線では早々と滅ぼされていて本当に良かったですね。かつて仕えた王の復活という望みを外道な形で成就せんとの目論見、そしてラストの惨禍と戦いには勝ちましたがレギンとリュディにはキツイ展開が待っていそうです。今巻のザイアン君。内乱のさなかにパパんからの手紙を開けてみたら”自由にやれ”と放り出される。パパなりの期待なんでしょうがそりゃ侍女にも愚痴りたくなる笑。ガヌロンやザイアン君お気に入りのアルエット、何気に初イラスト化のキャラが多くて嬉しかったです。
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ。魔弾シリーズ最新刊まで計31冊無事に追いつけたので次は2年積んでたこのシリーズ。アニメと違ってセリフが全部京都弁なのには驚いたけど違和感なく読めました。吹奏楽部の年功序列ではなく上手い演奏ができるかが全てという完全実力主義な面が色濃く、学年間の軋轢等アニメ版ではあえて削ったと思われるドロッとした部分が描かれていたり文章で伝わる演奏シーンの熱量や久美子と麗奈の抒情的な触れあい等原作小説も文句なしに面白かったです。
21世紀のアニメーションがわかる本。「この世界の片隅に」「聲の形」「君の名は」2016年を代表する3つのアニメ作品を軸に2010年代の作り手、視聴者の意識の変容を非常にわかりやすく解説。海外の個人作家作品の紹介も充実していて特にdavid o'reillyの作品解説が秀逸でした。ショッキングでシュールな映像がザッピングされるThe External World。自分の見たいものしかみない、自分の物語を生きているだけのキャラクターたちが芸術作品に触れた時に流す涙の意味。自分の世界になかった文化に触れて世界の広がりを知りそして己の視野の狭さを悟るラスト、この本を読んでようやくこの短編の凄さが理解できました。

コタン

19年12月15日開始