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読了 5/10~5/16

読了
05 /16 2021
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夜明けのふたりごはん。夜勤専門警備員のすばると小説家のほたる、ふとしたきっかけで同居することになった女性二人の完全夜型ライフをめしテロ交えて描く4コマ作品。きららで連載していた「下を向いてあるこう」から日が経たないうちにまた湖西昌先生の作品が読めて嬉しい。晩御飯(夜明けごはん)に朝ラーメンに行ったり、昼食(深夜食)に冷蔵庫の中身を全部ピザ生地にぶちまけて和洋中オールカントリーなピザを焼いたりと昼型生活を送っている人間が夜読むととてつもない空腹に襲われる作品でした。お互いそれとなく支えあう柔らかい雰囲気も良き哉。
魔弾の王と凍漣の雪姫8。異国の王女との間に生まれた庶子ながら魔物の力で死してなお大軍を率いるまでに成りあがったバシュラル、正式な跡継ぎながら女性であることを隠し王子として過ごしてきたレギン、次代の王の座を懸けた2人の争いもいよいよ決着。兵力こそバシュラルの方が上でしたが、ティグル達遊撃隊に北上するレギン軍が合流した結果、主人公一派をはじめジスタートの戦姫が6人に黒騎士ロラン、ザイアン君の飛竜にアスバール国からギネヴィア王女まで援軍に来てとユニーク戦力差がとんでもないことになっていてバシュラルが不憫…。形だけとはいえ後ろ盾のガヌロンは助けるでもなく奪い取った王都で殺戮三昧とこいつは「双剣」の方の世界線では早々と滅ぼされていて本当に良かったですね。かつて仕えた王の復活という望みを外道な形で成就せんとの目論見、そしてラストの惨禍と戦いには勝ちましたがレギンとリュディにはキツイ展開が待っていそうです。今巻のザイアン君。内乱のさなかにパパんからの手紙を開けてみたら”自由にやれ”と放り出される。パパなりの期待なんでしょうがそりゃ侍女にも愚痴りたくなる笑。ガヌロンやザイアン君お気に入りのアルエット、何気に初イラスト化のキャラが多くて嬉しかったです。
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ。魔弾シリーズ最新刊まで計31冊無事に追いつけたので次は2年積んでたこのシリーズ。アニメと違ってセリフが全部京都弁なのには驚いたけど違和感なく読めました。吹奏楽部の年功序列ではなく上手い演奏ができるかが全てという完全実力主義な面が色濃く、学年間の軋轢等アニメ版ではあえて削ったと思われるドロッとした部分が描かれていたり文章で伝わる演奏シーンの熱量や久美子と麗奈の抒情的な触れあい等原作小説も文句なしに面白かったです。
21世紀のアニメーションがわかる本。「この世界の片隅に」「聲の形」「君の名は」2016年を代表する3つのアニメ作品を軸に2010年代の作り手、視聴者の意識の変容を非常にわかりやすく解説。海外の個人作家作品の紹介も充実していて特にdavid o'reillyの作品解説が秀逸でした。ショッキングでシュールな映像がザッピングされるThe External World。自分の見たいものしかみない、自分の物語を生きているだけのキャラクターたちが芸術作品に触れた時に流す涙の意味。自分の世界になかった文化に触れて世界の広がりを知りそして己の視野の狭さを悟るラスト、この本を読んでようやくこの短編の凄さが理解できました。

読了 5/3~5/9

読了
05 /09 2021
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・魔弾の王と聖泉の双紋剣4~5
・青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない13
・百錬の覇王と聖約の戦乙女22
・ふたごわずらい1~2
・落下流水6~9
・Life Span 老いなき世界
・ななどなどなど2
・しずねちゃんは今日も眠れない

魔弾の王と聖泉の双紋剣4~5。3巻までは楽しみ切れない部分もあったけど4巻のとある人物の死からの怒涛の展開で300年の時を経て蘇ったアルトリウス王、円卓の騎士たちの切なる望みと今を生きるティグルやギネヴィア王女をはじめとしたアスバール国の人々がぶつかる最終決戦は魔弾の王らしい熱い戦記ファンタジーバトルでめちゃくちゃ面白かったです(すごい手のひら返し)。この国の歴史を背負いそしてこれからの国を創っていくのは自分達だという強い自負が描かれた右翼の対竜種作戦、伝説の時代・お伽噺との決別ともいうべき象徴的なこの戦いを決したのが精霊の加護を受けた主人公のティグルでもなければ神器を持つリムやヴァレンティナでもなく名もない一人一人の騎士たちの決死の覚悟だったというのが鮮烈でした。
落下流水6~9。新作の小町いろどる桜かなに触発されて再読完了。あれ、こんなにイチャイチャしてたっけというくらい9巻では桜庭女子高+日工大付属高のバカップルっぷりが甘々に描かれていて良き哉。犬系後輩からアプローチされる一方だった先輩が9巻では衆人の中で恥ずかしい妄想をしだすあたりまで堕ちるのが見物でした。品を損なわない程度の下ネタやフェティッシュな描写も良い味付けになってましたが、日工大付属高の冴香×千尋カップルが冒頭でいきなりお互いの足の爪を切ってるのは全年齢誌で何やってんのという位エロかったですね、あれは常人の発想ではない。
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Life Span 老いなき世界。老化を自然現象ではなく病気と捉え、老化を根絶するための最新研究の紹介や仮に平均寿命が100歳を超えるような長寿社会になった時にどんな弊害があるか、どのような社会を作っていくか等が読みやすく綴られていて500pの分厚さながら一気に読んでしまった。実践部分は半信半疑な所もあるけど自分の生活習慣を見直すきっかけにもなった面白い1冊でした。

読了 4/25~5/02

読了
05 /02 2021
・妻を帽子とまちがえた男
・HGに恋するふたり1~2
・小さいノゾミと大きなユメ1~3完結
・またぞろ。1
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妻を帽子とまちがえた男。脳神経科医サックス博士が出会った患者たちとその奇妙な症状についての24篇のエッセイ。訳者あとがきでも述べられていたけど患者たちの症状を興味本位で並べたり患者の奇異に映る行動を医学的に解説するとかそういう話ではなく、神経の機能が損なわれ日常を失う・あるいは最初から多数の人たちと同じ世界で生きられなかった患者たちがその症状をに向き合い人間らしく生きる様が愛情を持って描かれていました。コルサコフ症候群-記憶の連続性を失い数秒ごとに出来事を忘れる"瞬間"にしか生きられなくなった男性が聖体拝領の祈りで見せるひとつの行為に全存在を掛けるからこそのひたむきさ、”めずらしいワインを舌の上にのせ、その味と香りをに二人そろって悦に入っているかのように”素数をささやきあう数の直感的認識能力をもつ双子の調和的な魂、患者の内面世界に寄り添い深い洞察を持って描かれる人間がどんな状況下でも人間らしく生きることができるという力強い肯定が伝わってくるエッセイでした。

HGに恋するふたり1~2。MS好きであることを隠して生きるOLさやかとガンプラ大好きJKそら、2人が出会うとき世界が輝きだす。メロンブックスでもアニメイトでもガンダムコーナーではなく百合コーナーに置かれていてずっと気になっていたけどこれは共通の趣味-好きを通じて繋がっていく年の差百合としても趣味の向き合い方にしても描写が丁寧で凄く良かったです。もしも自分の趣味が世間一般からして恥ずかしいモノだったら、しょうがないと割り切って生きるのが大人だけれでもそれでもと手を伸ばすさやかがシン=アスカとオーバーラップする出展回の話が胸熱でした。
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小さいノゾミと大きなユメ1~3完結。記憶喪失の自称美少女12cmJKのぞみと会社をドロップアウトしてひきこもるゆめで借りぐらしのアリエッティ。汚部屋でよっばらう駄目ニートを見下し&罵倒まじえながらもしっかり背中を押してあげる2人のやり取りが良かったです。小人の意外な正体についてもちゃんと伏線が張られてたりオチの前向きさも含めてセラピーと再出発の話として楽しめました。

またぞろ。生きるのが下手くそだっていいじゃない、人間だもの。という感じの高校留年生3人+予備軍1人の日常コメディ。主人公ことちゃんの容領が悪いでは言い表せないただただ不器用な生きざまが愛おしい。まとめて読み返すとやっぱり留年生3人を新任教師のクラスにぶち込むこの高校は鬼畜ですね、留年生たちの行く末とともに先生の体調が心配…。

読了 4/19~4/25

読了
04 /25 2021
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・アレ vol.5
・イマジナリー1
・魔弾の王と聖泉の双紋剣2~3

アレ vol.5。先週読んだ闇の自己啓発で少女終末旅行のエッセイが載っていると知り購入。少女二人の旅路を生殖未来主義の否定と言う観点から読み解く小泉義之氏の考察はとても刺激的で面白かったです。あの広大な廃墟都市に一つも死体が残っていない理由、ユーリが空腹のときに無意識にチトの腕を口にくわえた一見コミカルなシーン、この二つから過去にあったであろう出来事もちゃんと考えて読んでいる人は分かっていたんだろうけど自分は気づきもしなかったので中々に衝撃的でした。2人の旅路に作者の透徹した終末に対する思想が伺える改めてこの作品の凄さを突き付けられたエッセイでした。
上記のエッセイ以外にも今号の特集-workをテーマに色んな論考やインタビューが載っていたけどその中でも琴線に触れたのは「旅支度はマンホールのふたから」というエッセイ。旅の3大要素を発見・鑑賞・比較と定めて想像力の翼を広げる日常旅行ガイドとして時間とお金を使って移動するだけではない明日からすぐにでも始められる身近な旅のhow toがとても良かったです。
魔弾の王と聖泉の双紋剣2~3。来るアルトリウス軍の戦いに備える中でギネヴィア軍の中核であるティグルとリムが単独行動に出ちゃうのはどうかと。黄泉還った円卓の騎士や超常の魔物に対抗できるのが精霊の加護を受けたティグル達だけとはいえ、軍から離れた2人の冒険活劇になってしまっていて魔弾の王の魅力である戦記ファンタジーとしての軍同士の戦いや政略部分が薄めになってるのはちょっと残念。3巻の羊飼いたちの風俗描写とか弓や双剣、武器の特性が反映された個人戦とか各描写は面白いんですけどね。
都会の大学に出ていった幼馴染を今更ながらに意識してしまいあーだこーだ悩んだりという青春群像劇。イマジナリーというタイトル通り日常のとりとめのない妄想-この白線から出たら死ぬとか未来の自分からの警告-を描きながらお互い意識してることは分かるけど1歩踏み出さない微妙な距離感を心地よく描いている作品。友人たちのたまり場と化している幼馴染ちゃんの家での女子大学生の弛緩したやり取りも良かったです。

読了 4/12~4/19

読了
04 /19 2021
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・シャドーハウス5~7
・魔弾の王と凍漣の雪姫7
・魔弾の王と聖泉の双紋剣1
・ライトノベルクロニクル

ライトノベルクロニクル。2010年代からアニメ化された出版部数の多い作品を各年ごとにピックアップし現象(流行商品・時事風俗)としてライトノベルの変遷を考える1冊。G-funkが好きでDr. Dreや2Pacを聴かない人はいないし、SFが好きでディプトリ―やフィリップ・K・ディックを読んだことがないという人もいない、そんなジャンルごとに誰もが触れているであろう古典がライトノベルには存在しない、ライトノベルには今しかないというのは言い得て妙だなと思いました。流行(戦記、魔王、なろう系の異世界転生、ラブコメ)の模倣に作家の趣向が足され作品が生まれ続ける「模倣」と「趣向」の群体運動、ヒット作品を中心に概括的に振り返るからこそ見えてくるものがあって、その中でもフォロワーや類似作品がなかった点でやはり孤高な存在感を放つ「人類は衰退しました」とか俺妹の実妹エンドによる炎上とその後のハーレムエンド(複数ヒロインと結ばれる結末)作品を挙げて「現実世界では不倫した著名人が炎上する一方で、ラノベでは炎上回避のためにハーレムが選ばれたのが10年代」というのは笑っちゃいましたが確かにその通りですね。読者の高年齢化によってドーパミン・アドレナリン系から性的要素が薄れていくオキシントン系の作品の流行等、これからの変化も考えたくなる楽しい1冊でした。

魔弾の王と凍漣の雪姫7。バシュラル王子を擁し王都を掌握したガヌロンに対して、敗走した遊撃隊を立て直し再起を図るティグル達。ガヌロンと対立するテナルディエ公、王都から脱したレグナス王子とナヴァール騎士団、野望を秘めつつガヌロンの元で雌伏するタラード、ブリューヌ国内だけでも複数の勢力が睨みあう緊迫した情勢で各勢力がそれぞれの思惑をもって動き出す中、遊撃隊のトップとして懸命に戦うリュディエーヌ達の反撃戦が今巻のハイライト。政局面でも戦闘面でも読みごたえがあり面白かった、そして年始にシリーズを読み始めてからようやく最新刊に追いつくことが出来て満足、今週ちょうど新刊が出るし今度は積まないようにしないと。特典のオーディオドラマ、陰謀・醜聞大好きなティナ姉さまのせいでミリッツァがひどい目にあう話。「巨乳の持ち腐れ」、「耳年増の行き遅れ戦姫」とか結婚してマウント取りまくってるヴァレンティナのソフィーに対する評がキッつい、これ仲悪いってレベルじゃないですよね笑。これは温厚なソフィーでも聴いたらブチギレるだろうなぁ。流石前作ではスニーキングして本気で殺そうとしただけはあります。
魔弾の王と聖泉の双紋剣1。アーサー王伝説を下敷きにエレンの副官だったリムとティグルがもしもっと早く出会っていたらというパラレルワールドを描く外伝。竜を率いる蘇った王と騎士たち、一族を殺されただ一人逃げ延びた王女ギネヴィアに協力して竜具ではなく妖精の加護を受けた武器を手に戦う今作はよりファンタジー要素が強くてこれはこれで面白い。タイトルが双紋剣ということで本編での活躍も目覚しかった双剣使いのサーシャが意外な形で登場したりとシリーズ読者的にも楽しみな展開でこれも一気読みしたい。

コタン

19年12月15日開始