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音楽 G-funk Rodney D / A Moment of Silence

音楽
06 /07 2021
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・1995年
・Produced by Rodeny D, Linny Nance, Big Ant, Ked Johnson

テキサスのラッパー、Rodney Dの92年のデビューEPを経ての1stアルバム。自身を中心としたPhata $aks Productionによる冷暗なメロウトラックが憂鬱な6月の湿気を散らしてくれるお気に入りの1枚。内ジャケにはアルバムと同タイトルの”A Mometnt of Silence”という収録曲名をちりばめた詩というかコメントが載っていて彼なりの死生観やゲトーで繰り返される悲劇のループへの嘆きが綴られていてこういうお皿こそ全訳付きの国内盤で聴きたいなぁと思ったり。

楽曲ではやはり大ネタBetween The Sheets使いのTrack6/Can I Come Insideが珠玉のキラートラック、ナイスなイントロと1フレーズ印象的なメロディを足した技ありのループが気持ち良い同ネタ使いの中でも白眉の名曲です、他にもMike Gallaherによる切ないギターも沁みるクールな哀愁ファンクTrack5/No Love In The Ghetto、全曲のアレンジを担ったサウンド面のキーマンであるLinny Nanceによるアーバンメロウな異色のインストTrack9/Linny's Funky Groove、同じくLinny Nanceによるネタ使いの原曲とは全く異なる味わいでクールに仕上げたTrack10/Can I Come Inside(Remix)がお気に入り。

最近は知名度がある名盤はどんどん再発されてるからこれも来るかなとちょっと期待してます。結構高騰してるしこういう作品こそ再発されて聴きたい人が手軽に聴けるようになると良いですね。92年のNNP名義の曲もボートラで追加してくれたら言うことなし。





Linny Nanceのインストトラックがアルバムから浮いてるくらいの謎のハイクオリティでこの人凄い人なのではと調べたらジャズのキーボード奏者として活躍してる本当に凄い人だった笑。同名異人かなと思ったら公式HPにFunky Groove Music(アルバムのトラックタイトルはLinny's Funky Groove)でダラスにスタジオがあるということでやっぱり本人ということで。ちなみにRodney Dのことは全く触れられてませんでした笑。この人のアルバムも買わなくては!。



音楽 G-funk R.C. Funk / Single Life

音楽
05 /29 2021
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・1997年
・Produced by R.C. Funk, Rob "Rock" Price

Robert NicholsonとCorey Smithによるミルウォーキーのラップデュオ、R.C. Funkのデビューシングル。結局リリースされなかった彼らの1stアルバム"Brewtown"からの先行カットで、3曲で約20分というシングル皿だからこそできた長尺のチルでグルーヴィーなトラックを収録。ご機嫌なギターリフのループが気持ち良いトラックでCameoのSingle lifeをJamal Crawfordがまんま熱唱するTrack1"Single Life"、サンプル原曲のベースラインを取り入れて爽やかに仕上げたTrack2/Single Life Remix、バックで流れるMac MoanのギターとJamalの熱唱も相変わらず素晴らしい7分越えの哀愁トラックでじっくり聴かせるTrack3/All Night All Dayと3曲どれも珠玉の出来です。
あとまあなんといってもジャケが良い!青白緑の鮮やかなコントラスト、雲のかかったお屋敷、2人の後ろに置かれた車のナンバープレートにはタイトルのSingle・Life、いい塩梅で配置されたパーツが映えるG-funk特有のけばけばしさとは一線を置いたユニークなジャケで曲を聴きながらいつまでも眺めてられます。マイナーGの魅力が詰まった好盤。


音楽 Avion / Return To The Mall

音楽
05 /22 2021

・2021年

人気のない煌々と照らされた売り場を彷徨うときにぴったりなサウンドトラック。デパートやモールの売り場で商品がプロの手によって綺麗に整然と並んでいるのを眺めて回るのが好きで、別に何か買うわけじゃないんだけど平日に休めた時とか人の少ない綺麗な売り場を彷徨って人工的な成分を胸いっぱいに深呼吸するのは中々楽しかったり。
コロナでデパートや大型モールが閉まりそれどころではなくなった寂しい昨今、今日はロシア・オブニンスクのVapor系アーティストAvionの新作Return To The Mallで気分だけでもウインドウショッピング。
自分はVapor系作品は有名所を数作かじっただけで詳しい分けじゃないけど、この人の作る音が一番好みにしっくりきていて(G funkで聴きなれていたソウルネタのサンプルが耳なじみに良かったのかも)夜露に濡れたようにしっとりとけれどもクリアに響く音像と甘いメロディに少し混ざった空虚な寂寥感がとても心地よいです。Avion(飛行機)という作家名、プロフィールにシンプルに記された"Fly with me"、日常のルーチンから外れてどこか-煌びやかなショッピングモールでもノスタルジーに浸れる過去の時代でもとにかくここではないどこかに行ってしまいたい、そんな漠然とした思いがこの人の作品にはこもっているようでやっぱり好きだなぁと思いました。Track2/広告に囲まれているの退廃的でノスタルジックな甘さや、高揚感と空虚さがブレンドされたラウンジミュージックTrack5/Avion Plazaなんかはこれぞ!という感じでひたすらに気持ち良いです。

音楽 G-funk Mr. Iroc / Finally On Tha Map

音楽
05 /14 2021
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・1996年
・Produced by Mr. Iroc, Tha Music Docter

G funkの再発バブルで過去のレア盤、名盤が毎月のようにリリースされ追いきれないほどですが中でも嬉しいのが再発にあたってCDでのリリースが中心だったG funk作品の初LP化で、この作品も21年に初のLP化を果たしてのリイシューになります。

ビートメイクもこなすアリゾナ州フェニックスのラッパー、Mr. Irocによる極上のメロウ名盤。この作品はG-funkを聴き始めたころに最初に触れた作品の一つで特に思い入れの深い作品です。池袋のディスクユニオンで地図の上で物憂げにこちらを見つめるIrocと目が合った時には運命を感じましたね笑。同じく入門で手に取ったCoop MC(再発LP売り切れてた…)も然りですが、G-funk特有の沈み込んでいくような陶酔感のあるメロディは今までこの手のジャンルに触れていなかった自分には凄いカルチャーショックで夢中になって聴いていました。

デビューを飾るこの作品は自身が手掛けたビートを中心にRay MlitonのギタープレイやBig Mobbのトークボックス、多数の男女ボーカルを起用した艶やかで色気のあるメロウトラックが満載、ジャジーなトラックに載るエレピと甘いボーカルが心地よい洒落乙なTrack5/You Will Never Be Forgotten、メンフィスっぽい冷たく硬質なピアノループと不穏なメロディが印象的なTrack10/Gangsta Ball、軽快なギターのイントロから始まるキラキラのスムースメロウTrack12/Already Knowin、前曲のインタルードからの入りも素晴らしい仲間たちのマイクリレーでタイトに締めるTrack17/Tha Productがお気に入りです。主役の色気のあるねちっとした声質や統一感のあるミックスも手伝ってアルバムトータルで聴き込める今なお色褪せない名盤です。

音楽 ここなつ2.0 / ホシノメモリー

音楽
05 /09 2021
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・2021年
・Produced by ハヤシベトモノリ, KBSNK, batsu, colate, gaburyu, 
 in the blue shirt, パソコン音楽クラブ, 栗原暁, yuigot

2014年ローカルアイドルとして登場した双子姉妹ユニットここなつの最新アルバム。由良に新設された商業モールのイメージソング「ミライプリズム」でデビュー。その後はそれぞれキャラの立った双子の掛け合いとポップなEDMトラックが魅力な「キミエゴサーチ」をリリース、話題を呼びましたがレコード会社の本人たちの意に沿わないプロモーション等で活動に無理をきたしアイドル活動を休止。彼女たちの疲弊ぶりがFacebook越しにも伝わってきてかなり心配していましたが、モール施設のライブオーディションでも共演した同年代のガールズバンドとの出会いが刺激になったのか、新たなスタートを切るべく事務所を抜けてそのまま地方都市に残りアルバイトをしながらも自主リリースを重ねるという特異な道を歩みます。中華料理屋でのアルバイト経験を活かしたハイテンションな中華風テクノ「ロンロンヘライライライ!」等、彼女たちのパーソナルな経験が反映されたこの頃の楽曲群が特に好きで前述のガールズバンドとの交流も含めて事務所時代とは一転Facebookで綴られた楽しげな日常は楽曲と共にファンを楽しませてくれました。

今作は全国ライブを経て更にアップデートされたここなつ改めここなつ2.0としての初のフルアルバムで気鋭のエレクトロ系トラックメーカー9組が星座をモチーフにした楽曲を提供、幅広いEDMトラックが楽しめる作品になっています。
先行発表された中でも特に耳を惹いたパソコン音楽クラブが手掛けた懐かしくも煌びやかな90'sエレクトロニカTrack7/メモリーズ(プレアデス星団)、彼女たちに大きな影響を与え今では盟友ともいっていいガールズバンドとの思い出を噛みしめるような"集めた優しい記憶に7つの星を見た"という歌詞も沁みます(同様の歌詞はTrack9/イエルウタでも)。他にもgaburyu作のアンビエントな水音やノイズが挿入されるアバンギャルドなTrack5/マーメイドペレパスィ(水瓶座)や、王道のここなつサウンドともいえるKBSNK作の軽快なテクノポップTrack2/ステラレギア(獅子座)、in the blue shirtが手掛けたソフトロック調の優しいトラックで夏の夜空が広がるTrack6/リバース(蠍座)等まさにversion 2.0ともいうべき珠玉のEDMが夜空に光る素晴らしいアルバム。2014年からの決して平坦ではなかった紆余曲折の道程を経て今でも現役でこうしてアルバムを届けてくれたのが何より嬉しいです、推しが輝いている!




パソコン音楽クラブのデビュー作、Vaporの皮を被ったユーモアとセンスに満ちたこちらも好きな作品。12インチ欲しかったなぁ。

コタン

19年12月15日開始