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音楽 G-funk Side 2 Syde / Sky Ballin'

音楽
07 /16 2021
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・1997年
・Produced by Lev Berlak, Mike D, J.Moss

最近は梅雨疲れで気分がのらず先週から今週の真ん中にかけては家に帰っても何することもなくだらだら、実になることをしてるわけでもないのに深夜になって寝不足のまま次の日を迎えるの繰り返し。布団は干せなくて気持ち悪いし、べたついた空気で息苦しいしで最近の不調の原因を全部梅雨のせいにしたいくらいこの季節が苦手ですがようやく今日は久しぶりの青空と乾いた空気で梅雨明けの予感、空を見上げつ久しぶりに再生ボタンを押した1枚。
今作はオークランドのThumpとL.C.によるラップデュオ、Side 2 Sydeの97年デビューアルバムで同じくオークランドのGrill Studio擁するベテランLev Berlakがプロダクションの中心を担った快作。Lev Berlakによる大ネタを爽やかに聴かせるトラックはまさにジャケのイメージ通りで癖のないメロウサウンドはノンストレスで楽しめます。青空抜きのタイトルロゴも素敵なジャケットはKevin Chappellなる人物によるデザイン(勝手にPhunky Phat作だと思い込んでました)。Delegation-Oh honey使いのチルな雰囲気が堪らないTrack2/Sky Ballin'、Dee Deeが歌う冷涼なベイファンクTrack3/Constant Struggle、外れなしの大ネタSurface-Closer Than Just Friends使いのTrack4/Someone Special To Youや客演のLevittiも良い味出してるNew Edition-Can You Stand The Rain使いのTrack9/Can You Stand The Painがお気に入り。


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・Nino / Unstoppable
・1998年
・Produced by DJ Snake, Ricé
青空ジャケと言えばサンアントニオの大御所P.K.O.のメンバーNinoのソロ作も推したいです。死後にリリースされたベスト盤みたいなナイススマイルで空に浮かぶジャケと青空抜きのロゴはLPやポスターの大サイズで楽しみたい出来。クレジットはないけど裏ジャケのデザイン的にはPen & Pixelでしょうか?内容は奇しくもSide 2 Sydeと同じくSurface使いのトラック名もそのまんまなTrack5/Closerが最高!透き通るようなシンセや細やかなアレンジが同ネタ使い曲の中でも頭一つ抜けた素晴らしい出来でおしりを強調するNino独特のフロウと抑揚をつけて歌うようにラップするHookも耳に残ります。Mr. Joshayと共演し彼の作品にも再録されたRicé作のTrack4/Game On Freezeも流石のカッコ良さ。


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・Mashek / Who Tha Best?
・1997年
・Produced by A.K. Love & O.G. Glide, Mashek
B.H.P.が誇る女傑、Mashek嬢の青空と雲のような白服が素敵なこのジャケも忘れがたい作品、こちらはしっかりPen & Pixelのクレジット有。A.K. Love & O.G. Glideによるチキチキチープな打ち込みドラムのトラックが相変らずカッコ良すぎるフィメール作ながら"漢気"溢れまくりな1枚でTrack5/Keep Your Head Upのシンプルなカッコ良さはまさにこの人達にしか出せない音ですね!B.H.P.本隊にも劣らない名盤。B.H.P. / Eastbound


青空ジャケに外れなし!。やっぱり日光浴びないと元気が出ないですね。今週末はこの3枚をランニングのお供に思いっきり体を動かしたい。

音楽 吉村弘 / Soft Wave for Automatic Music Box・ソフト・ウエイヴ オルゴールの音楽

音楽
07 /09 2021
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・1973年/2005年
・Composed by 吉村弘

前回の訪問でToy Pianoが展示されることを知り、是非とも行かなくては!ということで夏期休暇を召喚して神奈川県立近代美術館に。今回も時間を調べて開館時間ぴったりで入ってHayama Sound Logoを聴くはずが乗換でミスッてその後も読書に夢中で気付かず逗子ではなく戸塚に到着…せめて鎌倉で気付こうよという感じですが車内でもホームでもずっと読んでいた「山の上の交響曲」が面白すぎるのがいけない。
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・読了 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽
SF・ホラー作家中井紀夫の傑作短編集。冒頭の短編、演奏し終えるのに数千年かかると云われる交響曲を200年間山上で演奏し続ける楽団を描いた"山の上の交響曲"からして傑作で800人の奏者が集結して挑む8百人楽章の壮大さ、音楽の奏でる一回性の美しさ、軽やかに綴られる奇想が心に残る短編集でした。ホラーチックな掌編や抒情的なSF、様々な作品が収録されている中で"山の上の交響曲"と共に気に入ったのが"花のなかであたしを殺して"。不死の人類学者ババトゥンデ・オラトゥンジが暮らすポモ・フムの村での暮らしぶりや独自の風俗、死生観が描かれているファンタジックなSFで柔らかな単語の語感も相まって色彩豊かな光景が目に浮かぶこれもまた美しい奇想文学でした。

開館音楽は残念ながら聴けなかったけど、間奏-彫刻の間で演奏機のSankyoリズミカエースとこの作品のロール楽譜を目に収めることができて満足。森林臨む全面ガラス張りの静かな部屋に置かれた古ぼけたトイピアノ、黒いケースにそっと収められたパンチ穴の開いたロール紙、静かな空間でトイピアノがロール紙を吞み込んでミニマルな音を奏でるのを想像してよりこの作品のことが好きになりました。
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過去の展示会のカタログが1冊300円とかコーヒー1杯の値段で投げ売りされててはからずもカバンを重くしてしまいました。表紙に載ってる桑山忠明の空間作品「作品としての展示室」は展覧会でもラインナップに入っていてミニマルに並んだアクリル板に沿って歩いていると身体感覚が広い空間に引っ張られていく中々に面白い体験でした。あと前回も魅入ってしまいましたが多田美波のPhase Spaceはぎしぎしと不穏なモーター音を立てて回転する鏡面に認識が歪んで溶けていくリアル裏世界ピクニックな体験でこれもお気に入り。

せっかくなので神奈川県立近代美術館から少し坂を上ったところにある山口蓬春記念館にも足を延ばして行ってきました。風花鳥月な日本的な光景が色鮮やかに描かれていて鮮やかな紅葉に浮かぶ凛として美しいキセキレイや北極熊の愛らしさに惹かれてポストカードも購入。作品と共に海を臨む美しい邸宅と庭園も素晴らしい名所でまた美術館とセットで訪問したいな。
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大きめの栞がわりに使おうかな。


音楽 phracta / pYcho・ゲーム 深沢豊 / 忘れものと落とし物

音楽
07 /03 2021
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忘れものと落とし物
・1997年/2005年
・Created by 深沢豊

原案はなんと20年以上前とのことで昔はゲームセンターの1プレイが50円だったんですね。自分が遊んだのは2005年のwindows版でそれでも15年以上前の作品ですが、時間を経た今でも内容の色褪せないインタラクティブなゲームノベルで2時間ちょいのボリュームながらとても楽しめました。ノベルゲームでプレイヤー名の入力を求めるなんて珍しいと思ったら最後まで読んでそういうことかと心が揺れました。
4月1日、春休みを過ごす少年の何気ない日常が綴られた日記を読むことでスタートする「僕」とゲームセンターで出会った「彼女」、2人の世界が交錯して収束する4月30日までの1か月を描いたノベルゲーム。Insert Coin、50円玉を投入してクレジットがカウントされ始まるゲーム画面、薄暗いゲームセンターの中で筐体の画面がほのかに輝く情景が浮かぶどことなく暗い心地よさと「彼女」の持つ暗部が見え隠れする4月前半、一転して物語が急展開し「僕」と「彼女」の世界にメスが入りサスペンス的な面白さと切なさが入り交じる怒涛の4月後半、小説ではなくノベルゲームだからこそ体験できる演出も相まって非常に楽しめました。「僕」が「彼女」と出会って忘れものを見つける、振り返ってみればただそれだけの素敵な物語でした。


・2021年

忘れものと落とし物をプレイしていて思い浮かんだのがこの作品でエモーショナルなチップチューンが奏でる音色が心地よい最近お気に入りの作品。抒情的な語りから始まるTrack1からピコーンという起動音で幕を開けるドットのキャラクターが跳ねる様子が目に浮かぶTrack2/Steam Girls' Riotや聴きなれたジングルに中国語らしきフレーズのループが心地よいTrack5/Yuan-Zhou-Lu、深夜コインランドリーで回転する服を眺めて脱力しながら聴きたいTrack6/Midnight Laundry Machine、そしてラストを飾る唯一のボーカル楽曲はゲーム世界を想起させる歌詞と素朴なチップチューンの響きでピクセルの夜空が視界に広がる好曲。今週の天気にぴったりなジャケの前作Phyrも良い作品でTrack8/Ray in the Blue (Degistalgia Remix)は憂鬱な曇り空を透かして青空が見えるストリングスとフックの切ないハミングが清涼に響くこちらも素敵な曲です。

音楽 G-funk Lil 1/2 Dead / Steel On A Mission

音楽
06 /27 2021
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・1996年
・Produecd by Courtney Branch, Tracy Kendrick, Damon Rose, Warryn Cambell, Kenneth Manning

車の運転は土日に少し転がす程度で普段はあんまり運転しないんですが、今週は平日に4連続で運転する機会があったので数年間封印していたこの作品を久しぶりに聴きながら走ってました。この作品買った当初はかなりリピートしたお気に入りの作品で、免許取り立ての頃にこれを流しながら気持ち良くドライブしてたら追突事故を起こしたある意味思い出の1枚です…。物損事故でけが人はいなくて良かったんですが右側がぼこぼこに潰れた事故車を衆目に晒しながら恥ずかしく帰宅したり、保険の手続きやらなんやらが面倒だったりこのアルバムと事故の記憶が結びついてなんとなく再生ボタンを押す気にならなくなったというトラウマ作品。
このまま聴かず仕舞いになるのも勿体ないしトラウマ克服ということで数年越しに再生。今作はスヌープ一派の血縁者としても有名なラッパーLil 1/2 Deadの2ndアルバムで1stのThe Dead Has Arisenと共にこの人がPriority Recordsから出した2枚のアルバムはロングビーチ特有のレイドバックした横ノリのサウンドが心地よい日本でもファンの多い名盤ですね。そして久しぶりに聴いてみたら車のシートに響く低音とメロウなサウンドにノックアウトされ「この気持ち良さ、事故っても致し方なし」と過去の自分を擁護したくなる素晴らしさ。数年聴かずに脳内の記憶がリセットされたのか何回も聴いていたはずなのに新鮮な気分で楽しめました。Tracy KendrickとDamon Roseが中心となって制作したロングビーチのヤシの木と青空が目に浮かぶビート、Darrell CrooksによるギターやDJ Tyreiのスクラッチも良いアクセントでこれからは安全運転で楽しんでいきたい1枚です。
軽く抑揚をつけた1st、2ndのヴァースと対照的に3rdヴァースではギャングスタなフロウを披露するクールなラップ、シンセとドラムの鳴り、Darrell Crooksのカッティングギター、全てが完璧なノスタルジックに響くクルージングチェーン、Track4/Back In The Dayがお気に入り。他にもディスクガイドで紹介されていましたが後にR&Bプロデューサーとして活躍するWarryn CambellのグルーヴィーなトラックでDef Jam入りした仲間のHostyle(Tracy Kendrickと組んだシングルがこれまた素晴らしかった)と共演するTrack5/Givin' It Up等珠玉のロングビーチG-funkが揃っています。



そういえば事故で思い出深いのが警察の聴取で、事件性のない物損事故だったので型通りの質問に神妙に答えていたら次第に話が脱線していって話題がいつの間に警察の人手不足問題になりしまいには「最近は警察の仕事も3k(後で調べたらきつい、汚い、危険な仕事の意)なんて言ってねえ、若い人は警察になりたがらんのよ。どう警察官目指してみない?」と冗談でも交通事故起こした人間を勧誘しないでよという感じだったのですがあの時「はい!警察官目指して頑張ります!!」って答えてたらどうなってたんでしょうね笑。今頃メタボ気味で賄賂をもらってる中年の先輩警官と一緒にコーヒーとドーナツを食べながらパトカーで巡回したり、地元のギャング団と銃撃戦をしたり、ドアを蹴り破って麻薬の取引現場に突撃したり、とGラップ脳で偏見100%な警察のお仕事を想像してみたり。少なくとも日本の警察の仕事には1個も当てはまりそうにないですね笑

音楽 G-funk Ron C / The C Theory

音楽
06 /20 2021
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・1994年
・Produced by Ron C, Michael Grayson, Johnny Z, Tyrone Samples

タバコを吸うようになるのは自発的というよりかは人から影響されて(親が吸ってたからとか先輩や友人から勧められてとか)という場合が多いと思うんですが、自分の場合の分水嶺は旅行中の夜に友人から「吸ってみるかい?」と勧められた時でライターとタバコを渡されてどれどれと使い慣れないライターで火をつけようとした所、タバコの先端ではなく親指の爪先をローストしかけて「ライターを置いて。OK、君はタバコと縁のない一生を過ごしてくれ」とすぐさま没収されそもそも人類原初の文明利器である”火”すらまともに扱えない人類orチンパンジーという非常に低レベルな境い目で挫折し結局タバコの煙を肺に入れるということはありませんでした。
その後バイト先で副流煙を吸い込んで気分が悪くなったりとどちらにしろ煙を受け付けない身体だと分かって健康面でも金銭面でも吸わないに越したことはないのでそれはそれで良いんですが、Gラップを聴いてるとビジュアル面でも曲の中でもそれはもう気持ちよさそうにGスタ達が煙を吐き出していて煙を吸う気持ち良さとはどんなものかという未知への興味が燻ぶっていたりします。(まあ彼らが吸ってるのはタバコよりもっとヤバいものですが…)

でこのダラスラップシーンのパイオニアであるRon Cの名門Profile Recordsからの3rdアルバム,The C Theory、このアルバムに収録されているTrack10/Chillin' In Dを聴いた時にこれが紫煙を体に取り込んで吐き出す快感なのかと感動した1曲。イントロのドラムからカットインするキンッキンに響く高音シンセと耳朶をくすぐるベース音のサンドイッチ、クリアな女性ボーカルで脳内のくもりを洗浄されるような快感でジャケのイメージも手伝って吸ってもいない白煙の香りが漂ってくるスモーカーの人が云うタバコを吸ってリフレッシュする気分はこれなのかと想像してみたり。音楽を聴いてると稀にある聴覚以外の感覚が刺激されるという経験は誰しもあると思いますが自分がはっきりと聴いていて"香り"を感じたのはこの1曲でそういう意味でも思い出深いですね。

Chillin' In D以外のトラックも秀逸というかRon Cのアルバムの中でも個人的には1番と言ってもいい良曲ぞろいでChillin' In D同様の高音シンセが気持ち良いTrack8/Freak (Big Baby)やWillie Hutchをサンプルした哀愁路線のTrack3/I Dont Really Wanna、レゲエ調のTrack4/Bring Ya Body Here、シンセとミニマルなギターリフがファンキーなTrack9/Green Ones、グルーヴィーメロウTrack11/Snithes等々、特にMichael Graysonと組んだ曲はどれも最高です。ドライブミュージックとしてもぴったりで今後も愛聴していくことになるであろう1枚。



コタン

19年12月15日開始