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音楽 G-funk Master P / Mama's Bad Boy - No Limit Records ⑨

音楽
08 /21 2021
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・1992年
・Produced by Ski & CMT

No Limit作品は95~96年くらいの作品群から入って、その後南部時代のメジャー作品も聴くようになったので初期の頃の作品は結構取りこぼしていてここら辺もちゃんと聴いておきたいなということで、Master Pの2ndソロ作品。
ジャケットにはKevin Millerに捧ぐというコメントがありますが、Kevin MillerはMaster Pの弟で90年に生まれ育ったニューオリンズで撃たれ亡くなっています。この辺のハードな幼少時代が初期No Limtのマフィア的なファミリーの絆を重んじる雰囲気に繋がっていったのかなと思ってます。Truの初期作品群なんかはもろにそんな感じですよね。
92年作ということで同年に同じくNo LimitからEPを出した、Truの初期メンバーであるオークランドのラッパー兼プロデューサーのEA-Skiと相棒CMTの2人によるプロデュース、K-Louスタジオ収録ということでネタ使いも多用しつつアーリー90'sのラフ&スムースなトラックがいぶし銀な味わいをだしています。ろくに食べるものもなく他の子が学校に行っている間にドラッグを売り、おもちゃの代わりに銃を持ち、弟は撃たれてとストリートライフでささくれ立つ子供の姿が浮かぶP社長の淡々としたラップにBe Thankful for What You Got使いのトラックが映える表題曲Track7/Mama's Bad Boyや中盤から挟まれるキーボード演奏も気持良い、いんどー、ぷっしー、まねーなTrack11/Dope, Pussy And Money、I'm Going Big Time使いのTrack6/I'm Going Big Time等々今聴いても十二分に良い曲が揃っていてもっと早く聴いておけば良かったなと思います。

音楽 Hiro Hirata / Wild greens Ambient01

音楽
08 /14 2021
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・2021年

今日のおやつ。カセット、野草茶、スコーン。兵庫県のスノーボードとサーフィンを愛するアンビエント作家Hiro Hirata氏の海と森のアンビエントEP。カセットと一緒にカキドオシ、クロモジの野草茶がパッケージされた作品で折角なのでいつも行く喫茶店でお土産にスコーンを買い家で改めてのティータイム。袋を開いた瞬間に清潔感のあるツンとした香りが広がりどんな味か楽しみにしながらお湯を注いで再生ボタンを押してまずは一口。鼻を爽やかに通る野草の香りと優しく広がる苦みにひと息つきながら緩やかな水音と鳥の声に耳を傾けていると今日の曇天も気にならなくなります。木漏れ日が煌めくような緩やかなビートが平坦に広がっていく夢見心地のアンビエンス、聴いていて外の空気を感じるというか散歩しているような気分になる良い作品でした。
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内ジャケも素敵。CDでもカセットでもレコードでもパッケージを開ける時のワクワクは物理メディアの醍醐味ですが今回は香りと味もプラスで楽しめて満足。

音楽 G-funk Mr. Quikk / Master P Super Mixx - No Limit Records ⑧

音楽
07 /31 2021
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・1996年?
・Mixed by Mr. Quikk

Mr. QuickkによるMaster P専科のミックス、ジャケには西時代の最高傑作「99 Ways to die」を持ってきている通り90年代中盤、特に96年の名作「Ice Cream Man」収録曲を中心にセレクトして小技を利かせたアレンジやオリジナルビート、2pacトリビュートを挟みつつP社長のギラギラ感を詰め込んだノーリミットソルジャー歓喜の1枚。
イントロから続いてTrack2/Time for 187にTRUのI Always Feel Likeをブレンドしたビートで幕を開ける冒頭からして最高、そのままTRUの原曲に繋ぐ流れもカッコ良いです。Track5/Killer P#ssyからTrack9/Back Up Off MeまでIce Cream Manからイナたい選曲でラフに進む前半、ハイライトの中盤Track14/Mr. Ice Cream Manを挟んで後半ではscrewedしたTrack15/The Ghetto Won't Changeで一旦クールダウン。Track16/Watch Deez Hoesからミッドナイトモードで再アクセルを踏んでスクラッチをガシガシ入れながら突入するTrack17/My Ghetto Heroes、オリジナルビートを挟んでP社長のチンピララップが冴えるTrack19/17 Reasons、原曲にバウンシーなアレンジを加えた涙と汗が止まらないTrack20/Rip 2 Pac、Bobby Caldwell使いのサントラ収録の名曲Track21/If I Could Changeとドラマチックに展開して最後はBout It Bout Itで締め、P社長のラップと90年代中盤のぎらついたNo limitビートが堪能できる逸品です。

これを聴きながらアイスを食べるのが我が家の初夏恒例行事。

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トラックリスト

音楽 G-funk Side 2 Syde / Sky Ballin'

音楽
07 /16 2021
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・1997年
・Produced by Lev Berlak, Mike D, J.Moss

最近は梅雨疲れで気分がのらず先週から今週の真ん中にかけては家に帰っても何することもなくだらだら、実になることをしてるわけでもないのに深夜になって寝不足のまま次の日を迎えるの繰り返し。布団は干せなくて気持ち悪いし、べたついた空気で息苦しいしで最近の不調の原因を全部梅雨のせいにしたいくらいこの季節が苦手ですがようやく今日は久しぶりの青空と乾いた空気で梅雨明けの予感、空を見上げつ久しぶりに再生ボタンを押した1枚。
今作はオークランドのThumpとL.C.によるラップデュオ、Side 2 Sydeの97年デビューアルバムで同じくオークランドのGrill Studio擁するベテランLev Berlakがプロダクションの中心を担った快作。Lev Berlakによる大ネタを爽やかに聴かせるトラックはまさにジャケのイメージ通りで癖のないメロウサウンドはノンストレスで楽しめます。青空抜きのタイトルロゴも素敵なジャケットはKevin Chappellなる人物によるデザイン(勝手にPhunky Phat作だと思い込んでました)。Delegation-Oh honey使いのチルな雰囲気が堪らないTrack2/Sky Ballin'、Dee Deeが歌う冷涼なベイファンクTrack3/Constant Struggle、外れなしの大ネタSurface-Closer Than Just Friends使いのTrack4/Someone Special To Youや客演のLevittiも良い味出してるNew Edition-Can You Stand The Rain使いのTrack9/Can You Stand The Painがお気に入り。


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・Nino / Unstoppable
・1998年
・Produced by DJ Snake, Ricé
青空ジャケと言えばサンアントニオの大御所P.K.O.のメンバーNinoのソロ作も推したいです。死後にリリースされたベスト盤みたいなナイススマイルで空に浮かぶジャケと青空抜きのロゴはLPやポスターの大サイズで楽しみたい出来。クレジットはないけど裏ジャケのデザイン的にはPen & Pixelでしょうか?内容は奇しくもSide 2 Sydeと同じくSurface使いのトラック名もそのまんまなTrack5/Closerが最高!透き通るようなシンセや細やかなアレンジが同ネタ使い曲の中でも頭一つ抜けた素晴らしい出来でおしりを強調するNino独特のフロウと抑揚をつけて歌うようにラップするHookも耳に残ります。Mr. Joshayと共演し彼の作品にも再録されたRicé作のTrack4/Game On Freezeも流石のカッコ良さ。


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・Mashek / Who Tha Best?
・1997年
・Produced by A.K. Love & O.G. Glide, Mashek
B.H.P.が誇る女傑、Mashek嬢の青空と雲のような白服が素敵なこのジャケも忘れがたい作品、こちらはしっかりPen & Pixelのクレジット有。A.K. Love & O.G. Glideによるチキチキチープな打ち込みドラムのトラックが相変らずカッコ良すぎるフィメール作ながら"漢気"溢れまくりな1枚でTrack5/Keep Your Head Upのシンプルなカッコ良さはまさにこの人達にしか出せない音ですね!B.H.P.本隊にも劣らない名盤。B.H.P. / Eastbound


青空ジャケに外れなし!。やっぱり日光浴びないと元気が出ないですね。今週末はこの3枚をランニングのお供に思いっきり体を動かしたい。

音楽 吉村弘 / Soft Wave for Automatic Music Box・ソフト・ウエイヴ オルゴールの音楽

音楽
07 /09 2021
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・1973年/2005年
・Composed by 吉村弘

前回の訪問でToy Pianoが展示されることを知り、是非とも行かなくては!ということで夏期休暇を召喚して神奈川県立近代美術館に。今回も時間を調べて開館時間ぴったりで入ってHayama Sound Logoを聴くはずが乗換でミスッてその後も読書に夢中で気付かず逗子ではなく戸塚に到着…せめて鎌倉で気付こうよという感じですが車内でもホームでもずっと読んでいた「山の上の交響曲」が面白すぎるのがいけない。
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・読了 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽
SF・ホラー作家中井紀夫の傑作短編集。冒頭の短編、演奏し終えるのに数千年かかると云われる交響曲を200年間山上で演奏し続ける楽団を描いた"山の上の交響曲"からして傑作で800人の奏者が集結して挑む8百人楽章の壮大さ、音楽の奏でる一回性の美しさ、軽やかに綴られる奇想が心に残る短編集でした。ホラーチックな掌編や抒情的なSF、様々な作品が収録されている中で"山の上の交響曲"と共に気に入ったのが"花のなかであたしを殺して"。不死の人類学者ババトゥンデ・オラトゥンジが暮らすポモ・フムの村での暮らしぶりや独自の風俗、死生観が描かれているファンタジックなSFで柔らかな単語の語感も相まって色彩豊かな光景が目に浮かぶこれもまた美しい奇想文学でした。

開館音楽は残念ながら聴けなかったけど、間奏-彫刻の間で演奏機のSankyoリズミカエースとこの作品のロール楽譜を目に収めることができて満足。森林臨む全面ガラス張りの静かな部屋に置かれた古ぼけたトイピアノ、黒いケースにそっと収められたパンチ穴の開いたロール紙、静かな空間でトイピアノがロール紙を吞み込んでミニマルな音を奏でるのを想像してよりこの作品のことが好きになりました。
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過去の展示会のカタログが1冊300円とかコーヒー1杯の値段で投げ売りされててはからずもカバンを重くしてしまいました。表紙に載ってる桑山忠明の空間作品「作品としての展示室」は展覧会でもラインナップに入っていてミニマルに並んだアクリル板に沿って歩いていると身体感覚が広い空間に引っ張られていく中々に面白い体験でした。あと前回も魅入ってしまいましたが多田美波のPhase Spaceはぎしぎしと不穏なモーター音を立てて回転する鏡面に認識が歪んで溶けていくリアル裏世界ピクニックな体験でこれもお気に入り。

せっかくなので神奈川県立近代美術館から少し坂を上ったところにある山口蓬春記念館にも足を延ばして行ってきました。風花鳥月な日本的な光景が色鮮やかに描かれていて鮮やかな紅葉に浮かぶ凛として美しいキセキレイや北極熊の愛らしさに惹かれてポストカードも購入。作品と共に海を臨む美しい邸宅と庭園も素晴らしい名所でまた美術館とセットで訪問したいな。
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大きめの栞がわりに使おうかな。


コタン

19年12月15日開始