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読了 10/11~10/17 2021

読了
10 /17 2021
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・征服少女
・死なないセレンの昼と夜
・心の声が漏れやすいメイドさん1~2
征服少女。悪魔の大群により人類は滅び、地球は壊滅。人間を教え導いてきた天界の使徒達は追放され天国に幽閉されること幾星霜、遂に今上陛下の勅命により悪魔を滅ぼすべく最終兵器と人類の文化叡智を積載したノアの箱舟/超巨大戦艦<バシリカ>が美しい8人の使徒を乗せ一路地球を目指すレコンキスタが今始まるというあらすじだけでワクワクする600P越えの壮大かつ重厚なSFファンタジー、ではなく戦艦という密室で起きた殺人事件(殺されたのは人ではなく天使なので正確には殺天事件)とバシリカ計画の裏側に隠された秘密から明かされる恐るべき叛乱と恋が描かれる本格ミステリにして鮮烈な百合小説。
第3章に付された「読者への挑戦状」、分かり易いヒントで<誰が>は疑うべくもなく分かるんですが最大の謎<前項までにおける全ての虚偽は何か>についてはこちらの予想を上回る結末でしかも丁寧に追っていけば分かるよう読み返せばフェアネスに書かれていて唸ってしまいました。
天国の住人はその在り方として嘘がつけるように造られてはいないので証言=証拠になる(私は殺していないと言えばそれがそのまま証拠になる)、頭部を徹底的に破壊されるか携帯版最終兵器/塵の指輪を使用しない限り死なない等々この作品ならではの設定が活かされた謎の数々はとても面白かったです。
作中で天国の在り方として唱えられる<ひとつの意志、ひとつの動き、すなわち天国の正義>に対して叩きつけられる答えは爽快の一言でここに辿り着くために600p読んだ甲斐があったと思える1冊、自分の好きな要素が濃縮されためっちゃ好きな作品でした。
死なないセレンの昼と夜。抒情的な旅物語として面白いのはもちろん普段聴かないジャンルの音楽に触れる機会をくれた意味でも感謝したいなとMetallicaのEnter Sandmanを聴きながら思う1冊。水が枯れ、海は砂漠になり、文化は衰退した人類黄昏の世界。サイドカーに乗りコーヒー屋として旅をする永遠の時を生きる吸血鬼セレンとヒトとの刹那の交流を描いた旅物語。冒頭第1話の喧騒/賢奏、ガソリンを積み爆音でメタルを流しながらトレーラーを駆る気のいい青年セルゲイとのちょっとした音楽談義とソニーのカセットレコーダーの数奇な巡りあわせが印象深い音楽好きには刺さる所が色々ある特に好きな話でした(ヒャッハーなバイカーが襲撃してきたり、地主ではなく水利権をもつ水主が権力者とかマッドマックスな世界観も嬉しかったり)。砂漠に響くEnter Sandmanの爆音が耳に残る素敵な1話でした。作者造語の同音単語を並べた章タイトルも好き。
心の声が漏れやすいメイドさん1~2。作者のFGO同人誌が好きで気になっていたけどそのままになっていた作品。毒舌とかではなく思ったことがそのまま口に出るというのが面白いメイドさん同居コメディ。2巻では触れたものを瞬時に破壊するドジっ子を越えて何かの能力者かという先輩メイドさん達もやってきてますます賑やかに。1巻が出た時にすぐに買っておけば良かった、面白かったです。
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me too.

漫画 まんがタイムきらら11月号 No.216

漫画
10 /17 2021
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〇しあわせ鳥見んぐ / わらびもちきなこ
今月出る単行本も楽しみなしあわせ鳥見んぐが表紙。世の中には色んな雑誌がありますがバードウォッチング専門誌/月刊誌birderなんていうのもあるんですね。[あの鳥なに? ご近所の鳥、見どころガイド」、「鳥が電線に集まる訳」とか鳥見をしない人でも楽しめそうな記事が目についてせっかくなのでコラボ号を注文。身一つで始められるという点では敷居の低い趣味だしちょっと興味が出てきたりしてます(問題は金銭面ではなく余暇に外に出る精神的リソースがあるかどうかですが…)。
本編の方は初参加の探鳥会。子供にも配慮した案内役のお姉さんの説明は流石。鳥の見分け方というと鳴き声がまず浮かびますが波上、直線と飛び方を見るだけでも大まかな種が分かったりと色んな方法があるんですね。センターカラーのアオゲラも見応えがありました。
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〇それでは、ステキなセッションを / 福きつね
ゲスト1話目。冒頭の演奏シーンで引き込まれたバンド+ファンタジー+ガチャの独特なテイスト面白いゲスト1話目。練習仲間の沢庵眉とポニテが可愛い一色ちゃん、音大生で凄腕ドラマーとのことで高校出での是ちゃんとはどこで知り合ったんだろう、高校の頃の同級生かライブ会場かな。レア度★3ながら本番で早速効果を発揮したガチャアイテムですが今回は初回無料分、ケモ耳妖精てんの「次回からは有料になります」という通り何を要求されるのか気になる所です。
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〇桜色プルーフ / 妄想
ゲスト2話目。漫画の1話という限られた尺の中で綺麗に描かれた日常の謎そのものも面白いけど、なによりお菓子を燃料に謎/物語を読み解く桜庭さんが探偵としてキャラ立ちしてていいなと思いました。幽霊を怖がりつつもいざ謎を目の前にすると本を手に取った読書家のように夢中で読み解き始めるさくら、これも立派な才能だと思います。あとこういう言葉がさらっと出てくるあたりも読書家だなぁという感じで良かったですね。
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〇蜂も刺さずばうたれまい / るりえ
ゲストから充電期間を経て祝連載開始。舎弟志願者のピンチと思ったらどうやら勘違いのようで。「タイマン」ってバンドはそんなに人気があるのか。ヤンキーから普通の学校生活を目指してまずは友人と帰りにクレープというこれ以上ない初めの1歩。総長時代には遠目に眺めるだけだったクレープにご満悦なすずめが可愛らしい。三者三様のトリオがどんな学校生活を送っていくのか楽しみです。
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〇Vドルあーかいぶ! / 小森くづゆ
ゲスト2話目。Vちゅーばーデビューを目指して秋葉で機材調達。「インターネット」を買おうとするレベルで大丈夫かと心配にもなりますが300回!アイドルオーディションを受けても諦めない不屈のメンタルでひかりには頑張って欲しいですね(あがり症とはいえ300回やってどこも受からなかったのはそれはそれで凄い)。ふゆのPCオタぶり等各キャラの個性も出てきて面白くなってきた2話目でした。
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〇はなまるスキップ / みくるん
中学生の英語の教科書、ではなくはなまるスキップの修学旅行編。コロナ禍にあるという設定でも構わず海外/アメリカに突撃するあたり流石ですね笑。セントラルパークで突如始まったピクニック大会、急ハンドルな展開はいつものことですがよく考えたらピクニックをフィールドアートとして捉えるのは普通にありなのでは。謎の勢いがあるよくわからんけどなんか面白いこの作品らしい1話でした。
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音楽 G-funk L.O.G. / G's & Soldiers

音楽
10 /16 2021
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・1996年
・Produced by Lokee, L.O.G., Mannie Fresh, Ice Mike

長らく廃盤だったCamouflaged Downの再発も嬉しいニューオリンズのラッパー、L.O.G.のソロデビューEP。Tombstone Recordsからのリリースとあって灼熱バウンスの2ndとは異なりダークでどろっとしたトラックが並ぶ5曲ながらも腹持ちの良い1枚。当時5曲で15$はちょっと高いんじゃないと思っちゃいますがこの出来なら文句無し。どの曲も外れなしですが特に冒頭のLokee共演、Grave Yard Fillersのブードゥーなサザンファンクは中毒性大で気に入っています。Mannie Freashもアルバムのトーンに合わせて作った枯淡なトラックで骨太なフロウを披露するS.A.C. Mafia For Lifeもカッコ良し。
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この作品にも参加しているプロデューサー、エンジニア、ラッパーとしてマルチに活躍している才人Ice Mikeの長らく入手難だったクラシック2枚も祝再発。特に1stはカセットオンリーだったので嬉しいですね。デビュー30周年を祝した本人のシャウトコメントも胸熱。ファンキーなサンプルチョップが野趣溢れるこちらも素晴らしい作品でした。Pimp DoggやRaw II Surviveのカセット作品もいつか再発されるといいなぁ。


他 息抜き 20211015

10 /15 2021
来週から部署異動というわけではないけど、やる仕事が結構変わる&引継ぎで勤務場所が変わるので休みが取りづらくなる前に有休消化。吉村弘のHayama Sound Logoを聴くために神奈川県立近代美術館葉山館には何回か行きましたが、鎌倉別館の方は長らく改修中でいつか行きたいなぁと思っていたら工事が終わって10月から開館しているとのことで開館BGM,Kamakura Sound Logoを聴くべく早起きして鎌倉まで行ってきました。
開館と同時に入ってわくわくしながら音楽が流れるのを待っていたら…、あれ鳴らない。待てども鳥の微かな鳴き声が外から聞こえるだけで館内は朝の深閑とした雰囲気のまま。館内の職員さんに開館BGMのことを訊くのも気恥ずかしいし工事後だからその辺は追々になるのかなということで、気を取り直して「岩田色ガラスの世界」展を観賞。ガラスが布のように柔らかく形を取った美しい造形と鮮やかな色彩はどれも視線が吸い込まれるような光を放っていていろんな角度から見て楽しませてもらいました。あと加工が難しく職人が嫌がるという黒色のガラス、確かに普段黒いガラスなんて見る機会がないので照明の光を呑んで黒光りする工芸品には見入ってしまいました。貝シリーズの有機的で優美な曲線も良かったです。写真集を手に取ってみたけどこれはやはり現物を見てこそだな、ということで見送り。次に行ったときは開館BGMが流れるといいな。
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折角だからそのまま鶴岡八幡宮に行って鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに。刀を観た後は裏の池でカモの毛づくろや悠々と泳ぐ亀をボケーっと眺めてミュージアムカフェで読書、これが平和か。
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帰りは電車の中で見て気になっていた大船観音を見に途中下車。階段を昇る途中から既に凄い迫力でしたが目の前まで行くと青空を背景に広がる真っ白いアルカイックスマイルにただただ圧倒されるばかり。そのままベンチに腰掛けて15分位眺めていました。大きいものを見上げるっていうのはただそれだけで心洗われますね。来週からの戦いに備えた羽休みの良い休日でした。

読了 10/4~10/10 2021

読了
10 /10 2021
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・ドキドキ文芸部プラス
・現実でラブコメできないとだれが決めた?4
・死物語上・下
 ※再読/スローループ1~4
ドキドキ文芸部プラス。一時色んな所で話題になって気になっていたサイコホラーゲーム。アメリカのゲームクリエイターDan Salvato氏のデベロッパーTeam Salvatoが2017年にsteamでフリー公開したノベルゲームのswitch版。友情と文芸の物語、恐怖と衝撃の展開等々のネタバレに配慮したふわっとした情報と見た目は完全にジャパンメイドな美少女ノベルゲーム風のパケに惹かれて購入。多分ヒロインがヤンデレとかそういうレベルでしょと学祭のお化け屋敷に入る感覚で扉を開けたらグランヴァカンスの“数値海岸”だったという衝撃で本当に心臓のドキドキが止まらなかったです。ゲームの開始前に不安症やうつ病に苦しんでいる方はこのゲームをプレイするべきではないかもしれません、という警告がでるのは伊達ではなかった。日本のというか商業メーカーでは思いついても出来ないであろう趣向を凝らした演出の数々はノベルゲームとしては最高の出来と言っても過言ではなく間違いなくこのゲームでしかできない体験でした。ゲームのヒロインと1時間(本当に現実の時間で1時間経っていた!)見つめあうというのは多分もう後にも先にもないだろうなというこのゲームを象徴する教室でのイベント、あれは網膜にエメラルドグリーンが焼き付いた本当に特別な時間でした。Just Monika.
現実でラブコメできないとだれが決めた?4。物語のヒロインにして最強のラスボス、清里さんの中学時代が描かれるジョーカー誕生編。みんなが笑える世界を作るという理想とそれを実現できる力を持っていた彼女の圧倒的な正しさに彼女自身も周囲も耐え切れずに青春小説のように輝いていた学校生活が崩壊していくカタストロフィは圧巻でした。清里さんにとって耕平は失敗した過去の自分なわけで彼女が先手先手で布石を打てたのも当然だったんだな。あとがきでは強制負けイベントと書かれてましたが現状勝ち目無しの状況で耕平がどうするのか、そしてエピローグの新ヒロイン?がどう関わってくるのか次巻も楽しみです。

コタン

19年12月15日開始